世界の底辺からサラリーマンが叫ぶ

できるだけ残業を少なくして、自分の人生を楽しむための方法をサラリーマン20年の経験からお話します。

「完全残業ゼロのIT企業になったら何が起きたか」を読んで希望と絶望の両方を感じた話。

最近メキメキとTwitterで見かけるようになった、残業ゼロのシステム会社社長の本が発売されたとのことで、応援の意味も込めて読んでみました。

 

「完全残業ゼロのIT企業になったら何が起きたか」という本の最も良い所が無駄がなく短いという所。

今朝起きてから読みはじめて、ほぼ風呂の中で読了することができました(現在AM5時30分)。

皮肉でもなんでもなく、残業ゼロを標榜する会社社長の本が冗長で読むのに1日かかるような本では、その残業ゼロの真実味が薄れてしまいます。

ちなみこの本に関しては恐らく45分程度で読むことができました。

 

中身については、以前からTwitterで発言されていたような事をまとめたような内容で、著者である米村社長を既にフォローしているというような人にとっては、少し物足りなさはあるかもしれません。

 

それでも、あらためて残業を減らすための具体的な方法を、復習的な意味合いも含めて読んでみると、新しい発見もありました。

特に”仕事の見える化”については「まさにそう」と膝を打つ話しです。

 

自分も「ほぼ」ですが残業をゼロにするようになって約3年が経ちますが、自分がやっている仕事を”見える化”して、自分がやらなくて良いことは、他の誰かにやってもらうようにしたのが大きかったと感じています。

自分は印刷系の広告代理店に勤務しています。

印刷物を扱う会社に古くからある習慣で、納品物はできるだけ営業マン自らが届けて、顧客との接点を持つというようなものがあります。

ただ、半日かけて印刷物の納品に行っても、肝心の先方担当者は立会はせず、ただ倉庫に納品してくる。そんなケースが殆どなのです。

 

自分の場合は仕事の”見える化”で真っ先に浮上してきたのがこの納品でした。

ですから思い切ってどんな小さな物でも”納品は自分ではしない”というルールを作ることによって、残業を限りなく減らすことができました。

また、以前は納品があるため、急なクライアントからの呼び出しがあっても対応することができなかったということがあったのですが、納品を無くした事によって、このような要請にも対応がしやすくなりました。

顧客との接点を持つためにと行っていた納品をやめることによって、顧客との接点が増えたという何とも嬉しくも皮肉な話しです。

 

自分では実感としてわかる、残業ゼロのメリットが体験談として簡潔にまとめられている良書だと思います。

何より短いし。

 

ただ、読んでいて希望を感じるのと同時に絶望も感じました。

残業ゼロを達成するためにはトップが本気になることが必要だということがこの本を読んでいるとよくわかります。

しかし、逆に言えばトップが本気にならないと残業ゼロを達成することはできないとうことです。

自分は周囲が月に70時間残業をする中、孤軍奮闘残業ほぼゼロを実施しています。

会社はそれなりに評価してくれているようですが、それなりです。

トップはそこまで残業の削減に本気ではないのです。

残業を削減したその先に訪れることなどは当然見えていませんし、この残業ゼロの本を読んだりするということもないでしょう。

 

この本を読んで、残業ゼロに対しての希望を感じた人は、その先に絶望を感じてしまうかもしれません。

残業ゼロの素晴らしさをトップに伝えるにはどうしたら良いか、そんな新しい問題を発見できる本でもありました。