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サラリーマンの読み物

できるだけ残業を少なくして、自分の人生を楽しむための方法をサラリーマン20年の経験からお話します。

実は、村上春樹の新作を読むのに9日間かかりました。騎士団長殺しは買いか?

多少のネタバレがあるかもしれないから気をつけてください。

 

村上春樹の新作が出てもそれほどがっついていくタイプではありません。

それでも最近は、人生を楽しもう。好きな音楽を聴いたり、本を読んだりを優先して生きていこうという。そんなちょっと大学生的なモードに入っていたため、北海道で発売されたその日に買ってみました。

村上春樹の新作、騎士団長殺し。

謎すぎるタイトルに惹かれたという理由もまああります。

 

二巻セットで約1000ページ…。とてもじゃないけれど、週末にささっと読める量ではありません。

週末を2つ有効活用して、なんとか9日間で読み終えました。

村上春樹の春樹の本を、挫折せずに一気に読むことができたのは、ノルウエーの森以来かもしれません。

1000ページもの本、正直途中で飽きるかと思っていたので、意外と早く読み終えることができてびっくりです。

内容は、村上春樹ワールド全開です。今までの村上春樹の作品をミックスしたような、これはあの小説に似ている、あの本の暗喩に似ているなあなどと感じる所が多々あります。

今まで村上春樹を読んできた人にとっては、入りやすい世界観ですし、読んだことのない人は、この本を楽しめるかどうか、ひっかかりがあるかどうかで、他の本を試すかどうかの判断基準になるようなほんではないでしょうか。

 

今回、騎士団長殺しを読んでいちばん印象に残っているのが「文書うまいなあ」というちよっと脇の部分です。

話の内容だけを考えると、そこまでの名作ではないでしょう。

騎士団長殺しをミステリーと捉える人もいますが、これより謎か謎を呼ぶミステリーなどいくらでもあります。

爽快感があるような話でもないし、激烈な感動など当然ありません。

それでも1000ページもの間、私たちを惹きつけることができるのは、やはりその文章力のなせる技なのではないでしょうか。

言い回し、テンポやリズム、話の内容以上に気持ち良い体験でした。

 

そして読み終わったら、とっととフリマアプリで売ってしまおうと思っていたこの本、週が明けてもまだ手元にあります。

多分、期待していたり想像していたのとは違う、先の見える前向きな読後感があったからでしょう。

少しだけ個人的な体験を重ねてしまいました。

 

村上春樹ワールドが全開、文書の美しさ、前向きさ。

この3つが騎士団長殺しを買ってよかったかつ、まだ売っていないでいる要因です。

 

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

 

 

 

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編