サラリーマンの読み物

できるだけ残業を少なくして、自分の人生を楽しむための方法をサラリーマン20年の経験からお話します。

心の中ではhelpを歌った夏のビデオ屋さんで

予想を上回るほどではないのですが
十分に暑い、暑すぎる札幌。
暑い日は、北海道から東京へ
転校したあの夏を思い出します。

あまりの暑さと、泳げない中での
水泳授業に絶望して、今思うと
半分ノイローゼーになっていた
あの夏。

夏休直前での転校だったため、
夏休みは、ただの1人の友達も
いなかった孤独な夏休み。

全寮制の高校へ通っていた
兄が帰省してくるのが、
とても待ち遠しかったです。

そんな兄の誕生日は8月。
何かプレゼントを!
孤独は人を弱くします。
今まで一度たりとも兄に
プレゼントなど渡したことが
なかったのですから。

プレゼントには、ビートルズ
ライブビデオのようなものを
レンタルしました。
何故か当時の兄はビートルズ
はまっていたのです。

レンタルビデオ店で、
ビートルズを差し出す自分に
若い店員が言いました。

珍しいもの借りるね。
校歌を歌ったらタダにするよ。

お金は用意していたので、
タダにしてもらう必要など
なかったのだけど、
幼かった自分には、その
圧力のような、嘲笑の笑みに
抗う力はありませんでした。

校歌を歌いました。
心の中では、当時覚えたばかりの
helpに変換して、一生懸命歌いました。

夏の暑い日には、
あの時のことがふと思いだされます。

Help (Dig)

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